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幻の湾岸区縦断記

 投稿者:管理人  投稿日:2015年 9月23日(水)21時18分22秒
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   幻の湾岸区縦断ツアーを企画しました。
 湾岸区ってどの辺?
 ここです。
 

 湾岸区といってもいささか広い。今回はニュートラムを利用し、その西半分を概観してきました。

 

 赤線がニュートラム。青線が中央線延伸部分です。この2線を利用しますとほぼ西半分が概観できます。そしてこの地域は、もともとは海。従来の大阪に新たに加わった土地なんですね(一番下の資料参照)。

 さて、当初は前菜に、JRを南田辺で降り→相生通り(A通り)→聖天坂(S坂)→地下鉄岸里という3キロ弱の「昔のコース」(眉村卓『短話ガチャンポン』所収)もたどるつもりだったのですが、出発が遅れ、スキップ。
 JR天王寺→地下鉄大国町で、四つ橋線に乗り換えました。
 「昔のコース」に、「この四つ橋線は、大国町に近づくと、御堂筋線と並行し、ちょっとの間、並んで走るお互いの車両が見えるのだ」と、岸里駅から四つ橋線に乗った主人公が、並走する御堂筋線の車窓に、亡き弟の姿を探すという印象的なシーンがあります。今日私は、その、亡弟が乗っているかもしれない側の電車で、主人公が乗った側の電車と並走し、次に四つ橋線逆方向、住之江公園行きに乗って、今度は天王寺方面へ向かう御堂筋線と、しばし並走したのでした。

 終点住之江公園でニュートラムに乗り換え。
 ここで不思議な光景に遭遇。地下鉄駅からニュートラム駅へ移動する途中に長い長いエスカレータがあるのですが、これがなんと右側を空ける東京流なのでした。今日は混んでいて、長いエスカレータを下から見上げますと、ずらりと人が左側に並んでいました*。やはり従来の大阪とは違うようです。*今日はたまたまそうだっただけなのかもしれませんが、その光景は私に、旧来の大阪に新たに出来た異空間大阪へ、これから入っていくのだな、という期待感を、いやが上にも高揚させてくれたのでした。

 いうまでもなく住之江は競艇の町。次の平林駅当たりはまだ旧来の土地でして(※といっても、平林も20世紀初頭に埋め立てられた土地です。南港は当然それ以降。一番下の記事参照)、上の地図でわかるように、プール状の池(?)が3つ並んでいます。
 実はここは材木の町でして、そもそも近畿中央部の山林で伐採され水運で運ばれてきた材木は、最終木津川に集められる。大正区平尾あたりには材木問屋が軒を並べていたのですが、地盤沈下(小松左京『わたしの大阪』参照)で対岸の平林に移転したという経緯がある。ということで、このプールは貯木池だと思います。でも今日は3つとも空っぽ。一本の材木もありませんでした。うーむ。
 平林を過ぎ、いわゆる南港地区に入りますと、一転、工場地帯です。右に折れフェリーターミナル駅には大規模な流通倉庫が並んでいます。
 このあたり、陸と海が交互に現れる、いわば水の新開地のイメージで、土地は広く平面で、人の姿は殆どなく、ある意味荒涼としていて、まさに開拓地を連想させられます。
 海を渡った咲洲のポートタウンは、今度は高層のアパート群が林立する地域。ポートタウン東とポートタウン西の二駅で、一気に乗客はいなくなり、ガランとします。郊外電車がターミナル駅を出発し、どんどん田舎へ行く感じです。
 ところが、その先のトレードセンター前駅は、ATCがあって、ちょっと官公庁街みたいになる。面白い。(このように、きれいに区分けされているのは、人工の町だからでしょうね)
 そして地下へ潜って、終着のコスモスクエア駅。地下なので、周囲の景観は分かりません。
 そこで、大阪港駅から延伸してきた中央線に乗り換える。ニュートラムから中央線ホームに移動するエスカレーターは、大阪方式の左空けでした。旧大阪へ戻ってきた感あり(^^;
 この延伸は15年前には既に完成していたようですが、私は知りませんでした。最近、わが母校市岡高校初の芥川賞作家柴崎友香さんの小説ではじめて知った。
 コスモスクエア駅から大阪港駅までは海底トンネルをひた走る。大阪港からは地下鉄ながら高架線の中央線で、これは私も馴染みのある路線です。
 弁天町駅で降り、JR環状線に乗り換え。
 環状線弁天町駅のプラットホームに立つのは何年ぶり、いや何十年ぶりか。高校以来ということはありませんが(^^; 地下鉄駅からの通路も、プラットホームの様子も(少し変わっていますが)ほぼ30年前の姿を保っており、懐かしかったです。
 ということで、幻の湾岸区西部を、ざっと縦断してきたのでした(汗)。

 〈参考〉
 

 
 
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