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エレン・クレイギス「図書館と七人の司書」
一見さわやか風の話ですが、これ、よく考えたら実にいびつでおぞましい話なんですよね。
M・リッカート「王国への旅」
前半(作中作)は見事なケルティック・ファンタジー。特集解説で「作中作だけでも短篇として成立するクオリティがあります」と書かれていますが、まさにそのとおり。
ところが後半はホラー寄りのありがちなモダンファンタシーでがっかり。
菅浩江「鎧と薔薇」
本篇、目次には<読切>とあるが、実際は不定期連載の長篇なのではないだろうか。リアリティのまったくない古代史部分にのけぞる。「外人」と書いて「そとびと」と読ませているがありえない。あえてよむなら「とつびと」だろう。「そと」は室町以降の読み方(岩波古語辞典に拠る)。そとびとの誤用がトリックの伏線だったら謝るけど(汗)。高床式の建物を「二階家」と書いているのも変。一階があってこそ二階家。
古代史パートと現代パートが繋がってないのも本篇が長篇の一部だからだろう。民俗学的な「化粧」との関連で繋がっていくのなら楽しみ。
次の樺山三英作品も、<読切>とあるが不定期連載みたいで大丈夫なのか? とりあえず跳ばして、<リーダーズ・ストーリイ>齋藤想「太陽系の果てで」を読む。酷寒で大気もないトリトンで発見された「白骨」死体の謎。これは面白かったです。
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